解体工事、新・改築工事に伴って廃棄される瓦は地域性にもよりますが各地年間数万トンと大量におよび、 その処分が業界においても常に課題とされています。 瓦は製造時、主に粘土を原料としかなりの高温で焼成され、セラミックの性質を保持しているものです。
弊社の再生処分業界的な意見としては、破砕後の物理試験の数値が物足りない事と、
黒・赤・青等の色合いが、再生建設資材として所謂 ”見た目” における
利用の際にマイナス的な要素がある事も再生処分の妨げになっていました。
これもまた、溶融スラグと同様に、見た目と生産原料・過程への偏見が仮にあるとすれば、
それを払拭すべき試みが既に各地・各方面で実施されている事に感化されるべく、
弊社もその取り組みを開始しています。
破砕処分業者は再生品生産工程上、それぞれの廃棄物の不純物を除去し用途に合った粒度調整が可能であるという利点があります。 廃棄瓦を粒度調整し破砕すれば見た目が一新するケースがある点と、瓦そのものの性質に環境保全効果があるという点にも注目しました。
その地域性の用途により再生建設資材の取り扱いに差があり、従来までに各地では暗渠排水用資材・歩道敷材等に再利用されてきた例もあります。
又、農業分野においても廃棄瓦の粉末は生育促進効果があると実証されてもいます。
更には、川への廃棄瓦の敷並べによりある種の魚が戻ってきたという例もあると言われています。
■信貴山のどか村 http://www.sigisan-nodokamura.com/
■兵庫県某市カントリー倶楽部
御覧の様に、粒度調整瓦はその施工場所によって美観的に優れた調和効果を生む資材である事が分かります。
因みに弊社の生産過程では、粒度の調整は粉末状のものから40mmのものまで用途に合わせた幅広い粒度の調整生産が可能なのは言うまでもなく、
ここにもまた、再生品はこうあるべきであるという固定観念を一新すべき時代到来の理由を感じざるを得ません。